弁護士について
-私選弁護人と当番弁護士、国選弁護人-
弁護士への依頼は主に2種類あります。私選かそうではないかです。
国選弁護人は、逮捕勾留されたとき、裁判になったときにつけることができ、無料です。
ただし、人を選ぶことはできず、できることも限られます。(示談交渉はできない、起訴前は釈放まで等)
私選弁護士は、自身や家族がお金を払って契約する弁護士です。
国選弁護人と契約し、私選に変えることもできます。
当番弁護士は、逮捕直後に無料でお願いできる、国選弁護人のようなものです。
ここからの話は私選弁護士についてです。
-弁護士ができる事-
示談交渉について、弁護士に依頼しないと現実的に難しいです。
逮捕されて勾留されている場合も、最初の72時間は弁護士しか接見できません。
弁護士に依頼すると、私の経験上次のような仕事をしてくれます。
・勾留されている場合、釈放に向けた弁護活動
・被害者との示談交渉、示談書の作成、警察、検察への提出
・再発防止について一緒に考えてくれる
・再発防止内容について、検察に提出してくれる
・家族等、監督者としての再発防止内容について、検察に提出してくれる
・検察への出頭日の調整
・裁判になれば裁判での弁護活動
等となります。
まず、盗撮や痴漢での示談交渉については、被害者と連絡を取ることが、弁護士しか現実的にできません。
また、検察での取調べ前に、先に検察へ再発防止策など、減刑に繋がる書類を提出したりすることも弁護士ならではです。
他に弁護士自身の意見として、例えば裁判は避けたい等検察へ伝えることも可能なようです。
検察への出頭日等も、検察と本人ではなく、弁護士経由で日程調整ができ、かなり助かります。
上記はあくまで一例であり、事件内容や状況、弁護士によって弁護内容は変わると思いますので、参考程度に留めてください。
基本的には弁護士は味方ですので、かなり心強い存在になると思います。
といっても、急に弁護士なんてアテもないという人が大半かと思います。
私もそうでした。
ネットで、色々な法律事務所や弁護士事務所が在りますので、見て良さそうなところを探すことが必要です。
-弁護士を探すポイント-
次の点意識して探すと良いかと思います。
・刑事事件を取り扱っている。
弁護士だからといって、一人で何でもやるわけではありません。
得意な事、やったこともないことがあります。少なくとも、民事事件(調停や不動産のの揉め事、借金の過払い金等)がメインか、刑事事件がメインか分かれます。
盗撮等の弁護は、刑事事件ができないとだめなので、弁護士の弁護内容等に刑事事件の取り扱いと書いてあるか見てみましょう。
複数人弁護士がいる場合は、それぞれ担当が違いますので、全員の取り扱い業務を見てみましょう。
・複数人弁護士が在籍している。
絶対ではありませんが、複数人いるほうが請負いすぎて手が回らなくことが少なく、相互チェックが働き、法外な料金になりにくい等あります。もちろん少人数でも良いところもありますし、人数が多くても、ちょっと怪しいところもあります。
あくまで傾向としてです。
・営業時間等、都合と合うか。
特に仕事をしながらの場合、日勤帯は無理かと思います。
書いていないだけで、夜間や土日に対応してくれる場合もありますので、相談してみるのが良いです。
ちなみに、私が依頼した弁護士は、営業時間外の夜間と土曜日で全て対応してくれました。
・初回相談が無料か安価である。
民事での相談は有料のところが多いと思いますが、刑事事件は最初の相談が無料のところもあると思います。
まず話をしてみて、依頼できそうか決めるのも良いと思います。
・レビュー等参考にする。
あまりレビューはないと思いますし、あっても事件内容等によってまったく変わってくるのです、あくまで参考です。
悪い噂ばかりのところは避けたほうが良いでしょう。
・料金が納得できる。
これは、法律事務所等のサイトで詳細はあまり無いため、相談してみて料金を聞いてみることになると思います。
弁護士費用と示談金等については、次に書きます。